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1952 Vincent Black Shadow Final

先月、7月の一大イベントはヴィンセントの納車でした。
フルレストアついに完成致しました。
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とんでもなく、恐ろしく時間がかかりました。

完全なるフルレストア作業でした。
ヴィンセントツインの部品点数はトライアンフツインの倍近くは有ると思います。
古い物で部品点数が多いのは修理する場合致命的です。
部品点数が多ければ多いほど痛む場所が多く、交換しなければいけない部品が沢山有るという事ですから。
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一つずつ悪い個所を丁寧に直して行きました。
出来あがった車両は最高の仕上がりとなりました。
フロントのブレーキの効きが今一つですので乗りながら様子見、調整が必要以外は申し分無いコンディションです。
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エンジンユニットは1000cc有りますので素晴らしいパワーが有ります。
当時、200キロ出したとかは納得できます。
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フロントサスペンションはシリーズCより採用されるヴィンセントオリジナルのガードロリックフォーク。
入念に組み上げただけあって、ストロークの範囲内では全くテレスコピックに引けを取りません。
ガーダーフォークもそうなのですが、しっかり調整出来ている物は素晴らしいサスペンションです。

リアショックも完ぺきで素晴らしい動きです。

車両の乗り味はとてもスムーズ。唯一無二の乗り味でこれがヴィンセントツインといった感じです。


独特なクラッチ構造も心配された調整も全く問題なしでバッチリ。

しっかりと整備された英車を乗ると50年も60年も前にこの様な車両が作られていた事に本当に驚きます。
ヴィンセントもまさしくそうなのですが、今、新車で売っていても何も引けを取らない完成度です。
それが50年も60年も前に生産されていたんですから本当に驚愕です。
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納車前にオーナーと私の二人で合計1000キロ走りました。
兎に角、完調の一言です。
出来あがりにオーナーも納得して頂き、うれしい限りです。
乗っていて好調、楽しいの一言です。
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今回は、この様な車両のフルレストアをさせて頂けた事に感謝致します。
しかし、ここまで大変と知っていれば受けませんでしたけど。
いずれにしても良い経験をさせて頂けました。
オーナーとの約束の結果も最高の形で完成させる事が出来たと思います。
膨大な時間お待ちいただいた分、これから存分にビンセントを楽しんで下さい。

また、この様な特殊な車両の修理は基本受け付けておりません。
お時間、ご予算が無限にある方のみご相談下さい。
ひょっとしたら、間違えてお受けする場合もあるかも知れませんので。

何度も申し上げておりますが、完調な車両は全てしっかりと修理されている車両にしか有り得ません。
一台をその様な車両に仕上げるには時間と、ご予算が必要です。
安い車両を買えば後で時間とお金が掛かるだけです。
中途半端な意識では完調な車両を作り上げる事は出来ません。
もちろんそれを作る、直す作業はしっかりとした専門店でしか出来ませんので。
お店に足を運んで本当に良い付き合いを出来るショップを探す事も大切です。
オンライン上でクリックにて良い修理は買う事は出来ません。

基本的に当店でお受けしている車種はコチラをご覧ください。

ヴィンセント プロジェクト

当店でお預かり過去最長記録更新中のヴィンセント。
ほぼ、先が見えてきました。

部品点数の多さ、部品の供給、複雑難解なメカニズム。
どれも時間を掛けてしっかり解決。

シリンダーはスリーブを入れ替えSTDサイズに。
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ピストンは英車ではモダンな形状の新品std。
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カムシャフトは元々年式違いの物が入っていました。
正しい新品に交換。
基本的にプロフィール自体は変わりませんが、わずかな違いがあり正しい年式の物の方が良いんです。
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しかし、カムシャフト交換にあたりオチがありまして、イギリス送りで解決を。

カムシャフトを新品に変えましたので、念のためバルブタイミングをチェック。
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普段は360度クランクの2気筒、単気筒ばかりやっていますので、Vバンク異送クランクは・・・・。

この年式のプッシュロッドはステンレス。
少し前の年式までは鉄箸でした。
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因みにヴィンセントのバンク角は50度です。

そんなこんなでいよいよエンジン搭載します。
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ヴェロセット ギアボックス修理②

先日の30年代ヴェロセットギアボックスの修理の続きです。
アルミの溶接修理は終わりましたので今度はシフト関係の修理です。

元の状態はガタを通り越して違う部品が付いている位ガタガタでした。
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アルミのケース側はかなり楕円になっています。 シフター側のシャフトも段付きガタガタ。

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色々と過去に直した形跡が沢山有りますがどれも結果がイマイチな様です。

①まずは一番シャフト側の部分です。
大体この様な部品は2ピースで構成されていたりするのですが、どこをどう見てもワンピースの部品のようです。
当時の生産過程が見てみたいです。凄まじく大変だと思います。
仕方がないので一度傷んだシャフト部分を切断、出来るだけ太いネジ系でネジを切り連結する事にします。
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②続いて受け側の部品です。
これは溶接で2ピース構成ですので一度旋盤で溶接部分を切断。
内径を先程作ったシャフトの外形に合わせた物を作って溶接すればOKです。
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今回は色んな絡みを考えロウ付けで行いました。
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③そして、最後はアルミのケース。
これは過去に溶接修理されています。
なぜこの部分が痛むかというと、今回修理している部品の先にチェンジペダルが付きます。
派手な立ちゴケ、転倒等があれば簡単にこの部分にダメージが出てしまいます。
しかし、材質がまずい上、腐食、過去の方法の分からにアルミ溶接ではここを追加で溶接修理する事は恐らく困難です。
しっかり直すのであれば一度過去の溶接修理部分を切り取り、再度アルミ溶接で盛り上げ整形するしか有りません。
しかし、上記2点の修理よりこの部分は正確である必要が有りませんのでまずは出来るだけ真円元穴を修正します。
その後、②の修理部分の外形を合わせてやれば大丈夫です。
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グリスニップルの穴を開け、全部を組み合わせてチェックしてみます。
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問題無しです。
後は、オーナー様が組み上げる時にわずかな微調整が出るか出ないか位です。

文章にすると、あっそうですかで終わりになってしまいますが当然この様な修理は単品部品製作、現物合わせのその都度修理ですので二回と同じ寸法で同じ方法でと言う事は有りません。

ケースの溶接を含めると当然一日ではとても終わりません。(二日半掛かりました)
少しでも丁寧で良い修理を短時間で出来る様に日々努力はしていますがどうしても時間の掛かるもの、不可能な物もあると思います。

先日もお伝えしましたが今回はオーナー様にお時間、ご予算にご理解を頂いた上で初めて出来たことです。

新品部品がそのまま使えない、部品があるあるとは言いながらも揃えるのが大変な英車ですので英車の良い維持にはオーナーの様のご理解も不可欠だと思っています。

しつこい様で申し訳ありませんが代替え部品があるものはこの様な修理はしません。
それは、交換してしまったほうが遥かに安く簡単に仕上がるからです。
この様な修理が不可欠な年式のバイクの維持、英車全般の維持にオーナー様の情熱は欠かせません。
ちなみに当店では情熱は販売しておりませんので予めご了承ください。

ヴェロセット ギアボックス部分修理

ヴェロセットのギアボックスの修理です。
この車体は30年代の物でアルミの材質、腐食等が酷いのでとんでもなく苦労するのでやりたく無い仕事です。
今回は、オーナー様に事前に最悪のリスク、予算面をご理解頂きましたのでお受けしました。

まずは、破損してしまった部分の修理からです。
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大きな破損箇所は、2箇所です。
一箇所は、過去にエポキシであがいた跡があります。
ご苦労様です。
2箇所とも溶接でクソ盛りします。
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後は、ひたすら手仕事で整形して行きます。
最終的に位置決めして、ネジ山切って完成です。
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その他に、単純にネジ山が傷んでいる部分が2箇所有ったのでヘリサーとで修正しておきました。
そしたら、一箇所事件発生。
余肉が薄いので心配していたのですがやっぱりアウトでした。
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またしてもこの作業。
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一度削って、溶接して、整形して、ネジ切って。

これでケース側は完了。

残すはシフト部分の修理です。

そちらの様子は次回紹介します。

今回の車両の様に簡単に代替え部品が見つからない物はこうして修理するしか有りません。
代替えが見つかるものは程度の良い物に交換するのが一番の近道です。(予算的にも)
なんでもかんでも修理すれば良いとは限りません。

修理に関してはオーナー様にお時間、ご予算等を最大限にご理解頂いた上で初めて私は出来るだけ良い修理が出来ると思っています。
オーナー様の理解無しではいい仕事は出来ませんのでどうぞご理解の程を。

また、ご理解頂けない場合は修理をお断りさせて頂く事も有ります。


ヴェロセット ヴェノム オイルシール

本日は早仕舞いでご迷惑お掛けしました。

イレギュラーでお預かりのヴェロセット ヴェノムの修理です。
ダイナモO/Hを含め細かな修理をしています。

全体的に仕上がって来たのですがギアオイルを規定レベルまで挿入するとキックシャフト付け根からオイルがそこそこ漏れてきます。
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色々調べてみるとそこに付くオイルシールがある事を発見。

そこで、キックハウジングを加工してオイルシールを取り付けます。
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これでダメなら、ハウジング、キックシャフトを交換するしかありません。
しかし、すご~く高価なんですよね。
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*5月29日に更新したブログで九州のナポレオンさんよりご指摘を頂きましたので補足致します。
その時にご紹介した作業内容はここ一ヶ月位の仕事内容の一部です。
決して一日の作業内容では有りません。
これからはコマメに更新して、出来るだけその日の作業内容をお伝え出来るように努力します。
宜しくお願いします。


車検&ヴィンセント ヘリサート&オイルポンプ

本日は雨でした。
しかし、いつまでこんなにぐずついた天気が続くのでしょうか?
春はまだですか?

さて、本日は雨の中苦行の1958年トライアンフサンダーバードの車検です。
プラス年度末で車検場は混みこみ・・・。
この手の車検の問題はナセルの光軸です。
純正では、調整が一切できません。
当店では対策を施し車検用に調整可能スペシャルパーツにて車検をパスしています。
今回も無事にOK。
この手のバイクは光量、スピードメーターの検査はキツイものがあります。

その後、店に戻ってヴィンセントの続きです。
地味に進んでおります。
お膳立てはほぼ8割終わっておりますのでこれからが正念場でございます。
しかし、その前に立ちはだかるのはねじの痛み・・・・。
クランクケースに多数の痛みが確認されます。
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事前に対処しておかなければ後で修正、加工出来ない部分もありますので事前の確認は重要。
今日はヘリサート片側で8か所です。
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反対のケースにも少々あり。
反対は明日やります。

Fガワさん。
オイルポンプも無事に交換、クリアランス調整終わっております。
もうすぐ、ケース閉じれますかね!?
CIMG0883.jpg

以上の様な修理等、可能な限り対応させて頂いております。
お困りの方はご相談ください。


ヴィンセントプロジェクト

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さて、先日よりお預かりしていたヴィンセントですがやっと手を付けることが出来ました。
今回は腰上O/Hの予定ですがエンジン降ろさないと開けられないので
まずは、エンジンを降ろす所から。
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しかし、ヴィンセントはエンジンがフレームを兼ねているので天井からフレームをつって降ろします。
そんでもって1000CCのエンジンユニットはさすがに一人では動かせないので
臨時でバイトを雇いお手伝いしてもらいました。
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隣に写っているのは650のユニットトラのエンジン(現在製作中のチョッパーの)。
エンジンの大きさ&威圧感は強烈です。

今月中にはエンジンをバラシテ部品注文。
腰下が生きてるかどうかが最大のポイントです。

しかし、疑問なのですはヴィンセントのフレームは強度的にいかがな物でしょうか?
個人的にフレーム剛性が疑問で仕方ありません。
直線はいいのかも知れませんがコーナーは????ですかね。

ご満悦!!

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エンフィールド350オーナーのHくん。
先日までSRに乗っていたそうですが事故で終了。
またSRを買おうかと思っていたところ、エンフィールドに出会ったそうで。
エンフィールドの乗り味にハマッてしまった様です。
まだ若いHくん、横目で大排気量の英車をチラ見しつつエンフィールドを楽しんでおります。

今回は60年代のトライアンフのテールランプ台座&テールに変更してご満悦。
とても喜んいただけて何よりでした。

また遊びにきてね~。



ヴィンセント ブラックシャドー

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少し前の話ですが晴れてヴィンセントオーナーになられたFさんが遊びにいらしてくださいました。

しかし、流石ヴィンセント圧倒的なオーラを放っておりました。
ハンドリングは素晴らしく、”200キロで両手放し運転が出来る” と言うのは事実でしょう。
エンジンは1000ccあるので圧倒的なパワーを体感する事が出来ます。
車体とエンジンのマッチングには素晴らしいものを感じます。
とても50年、60年前のオートバイとは思えないほどの完成度です。
ブラフと並んでロールスロイスといわれるだけのオートバイです。

ちなみに、1000ccのオートバイなので随分大きな車体を想像される方も多いと思います。
しかし、ホイールベース等はノートンコマンドと変わらないくらいです。
そんなに大柄な車体ではないんです。


オーナーのFさんはヴィンセントであちこちにツーリングに出かけているそうです。
本来のオートバイ趣味の正しい楽しみ方だと思います。

Fさん、近々腰上のO/Hはしなければいけないですね。
それまでは心置きなく楽しんでくださいね。


モートテール

堀尾

エンフィールド協力店 

最近は凄く寒い日々が続いておりますがいかがお過ごしですか?

さて、今回モートテールはインド製エンフィールドの協力店になりました。
新車車両販売、パーツ販売、修理等に対応することが可能になりました。
買いたいけどアフターケアが心配、乗ってるけどメンテを引き受けてもらえない、カスタム等したいけど、などドンドンご相談下さいませ。

ビュレット500cc(中古ですが)を個人的に購入しましたので3月末頃でしたら試乗もOKです。興味をお持ちの方は是非1度ご来店ください。


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