
以前から進めている1970年TR6Cフルレストアの近況です。やっとここまで出来上がりました。この車両はミッションに水が入ったまま数十年?くらい放置されていたようでミッションのギアなどほとんどを新品に交換しました。きちっとしたレストアをするとどうしても時間と手間がかかってしまいます。しかし、そこで妥協をしてしまえば何のためにレストアをしているのか分かりません。せっかく直すのであればしっかり直したいですね。
年末年始の定休日は下記の通りです。
12月27日~1月4日まで
1月5日からは通常どうり営業します。

車検でお預かりしたMade In INDIA のエンフィールド350ccです。個人的に前々からかなり興味がある車両の1つです。遠くから走ってくる排気音、メカノイズはまさしく英車そのものです。正直言って凄く面白みのあるバイクの1つだと思います。何より素晴らしいのは新車で入手することが可能な点ではないでしょうか?40年も50年も前の車両は時には間違った修理をされて痛んでいることも多々有りますが流石にインド製のエンフィールドは製造から時間がたっていないのでその様なことは少ないのではないでしょうか?OHVシングルとゆうこともあり教材車としても申し分ないでしょう。価格も手ごろですし乗って楽しむも良し、エンジンをばらしてみたりと使い道は色々あると思います。随分と遊べるバイクですね。生産国にとらわれず見てみるといいところも見えてくると思いますよ。(ちなみに来年9月までに国内に入ってくる車両で新車は最後みたいです。排ガス規制の関係のようです。本当にそうであれば非常に残念です。)

先日、塗装が浮いてきているのでこれを機会にタンクを塗りなおしたいとのご依頼をいただきました。タンクを預かってみると薄っすらと黄色がかって塗装がぷっくり浮いている箇所が2,3箇所・・・。確実にガソリンニジンデきておりますな。総剥離してみたらビックリデス。かなりのパテ盛り状態です。そのパテを剥がしていくと・・・鉄板がかなり薄くなっている部分がかなりあり罫書き針で突っついてみるとブッすっと貫通です。しかしこれで良く今まで漏れてこなかったもんです。色んな箇所を突っついてみるといやいやよくもまあこんなに簡単にとゆう感じでブスブス刺さります。穴だらけ。全部左側です。このバイクのオーナーさんが以前に言っていたことを思い出しました。なんか僕のバイク左側だけ綺麗なんですよね・・・・。間違いなく左に結構な感じで転倒した事のある車両なんでしょうね。以前にフロントフォークもO/Hさせていただいた時も右と左で中身の部品がバラバラでした。とりあえず左側だけ直したんでしょうね。
なんとなく車両の詳細が見えてきます。これもまた旧車の修理の大事なところです。いつ誰がどのように、何のために、このような修理をしたのかを推測し新たに修正して組みなおすことが必要なのです。部品をばらす時もただばらせばいい訳ではありません。このようなことを観察しながらばらす事が次に良い物に組み上げる近道になるのです。修理の仕方1つで、どのような環境で、修理をしたかまで見えてくるので面白いものです。