
トライアンフT90のエンジンO/Hの途中です。シリンダーまでは組み終わりました。
このエンジン腰下はT90、腰上は500ccのツインキャブヘッドが組んでありました。なので、カムが何の物が組んであるのか知っておく必要があります。吸入側はT100のものだと分かったのですが排気側が何のものかいまいち分かりませんでした。そんな時は実際にバルブタイミングを計測してみる必要があります。測ったデータを基準にマニアルと照らし合わせれば何のカムなのかが見えてきます。念のため吸入も測ってみたのですが・・・・。何だこのタイミング?(カムギヤはバラス前と同じ位置で組んでいます)全然未来のタイミングが出てきました。とゆうことはバルブタイミングがずれてる状態で乗っていたってことですよね・・・。腰上で500にしてツインキャブにして肝心なバルブタイミングがめちゃくちゃでは悲しいですね。カムギヤのポンチはずれてるし、キー溝もずれてるし。素晴らしいですね。やりがいのあるエンジンです(ワラ
直す時にはせっかくなんで1つずつキチット直しておきたいですね。

少し遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
お陰様でモートテールも早いもので3年目を迎えることが出来ました。
これも、皆様のお陰で心より感謝をしております。
今年も皆様にご満足いただけるサービスを提供出来ますように日々精進していきたいと思います。
本年度も宜しくお願いします。
さて、写真のヘッドですがコマンド850のものです。
(シリンダーもバラしたのですが写真を撮り忘れました)
トラのヘッド周りの大きな違いはヘッドとロッカーが分割式ではないところでしょう。
BSAの2気筒なんかもそうですがプッシュロッドがシリンダーの中を通ります。
なのでプッシュロッドチューブがシリンダーの外には無いのでオイル漏れを起す箇所がトラより少ないでしょう。
コマンドの場合はヘッドと同時にプッシュロッド4本も同時に載せなければいけないので脱着が少々大変です。
今回はエンジン始動後、暖まった後に白煙を少々モクモク状態でしたので腰上分解整備をしました。
シリンダー、ピストンには問題はありませんでした。
バルブガイドにガタが出ていたのが問題だった様です。
(個人的な意見かもしれませんがオイル上がりよりオイル下がりの方が色々と悪さをするケースが多い様な気がします)
バルブ周りの厄介なトラブルにはバルブガイドが抜けて遊んでいたり、折れているケースがあります。
そんな状態でも走っているバイクも中にはあるんです。
その影響でヘッドのガイド穴が楕円になってしまうと修理するのが一層厄介になってしまいます。
ちょっと煙ひどいんじゃない?なんて方は早めに健康診断して見るのも得策ではないでしょうか?
写真のコマンドはバッチリ修理も終わり今週には納車です。
寒い時期ですが走りを満喫してくださいね~。