インフルエンザなおりました。
日曜より業務再開しています。
ご心配下さった皆様、ありがとうございました。
当店の重鎮フルレストア中のビンセントは最終段階です。
そのビンセントでどうしても辻褄が合わずに試行錯誤の末、芯をずらした部品を作ることで解決を狙いました。


画像で見ると簡単そうですが確かに作る物が決まっていて図面が有れば簡単かもしれません。
問題はそこではありません。
現車と辻褄を合せ、他に問題が起きないようにその問題点だけを解決する方法、それをクリアーする為にどのような部品の形状にするのか、どの程度どうさせるのか、そこを考えて答えを出す事のが一番重要で能力の必要な作業です。
あーすれば良いとか、こーすればどうだとか簡単に言う人が多すぎます。
それを具体化している人が安く見られすぎていると感じる事が多いです。
それを具体化出来る人はそれ以上の知識、技術力が無ければ出来ません。
また、それを作るために必要な道具と。
一番良くそう思うのが溶接です。
ガソリンタンクにクラックが入ったからチョンと溶接で直してよ的な事を言う人がいます。
古いガソリンタンクで中にサビもある様なタンクの溶接は簡単ではありません。
また、クラックも目視で見えている部分だけとも限りません。
もちろん溶接後の漏れテストも必要です。
古くて痛んだ物をしっかり直すという事は、どこかで誰かが部品一つ一つをチェックして直して手間暇がかかっている物です。
最近はレストアとかオーバーホールとか簡単に耳にしますが本当のレストアとかオーバーホールはとても手間暇がかかります。
ちゃんとしたレストア、オーバーホールは簡単には出来ませんよ。
時代が変わっても変わらない事は沢山ありますよ。