バイクの修理をするようになってからかなりの時間が経ちました。
若いころは、数をこなせばスキルが上がり、どんどん作業効率が良くなり早く、良い物に仕上げられる様になると思い込んでいました。
しかし、結果は違いました。
基本的な作業はもちろん効率良く、スピーディーに、正確に思い通りに出来る様になりました。
でも、数をやればやるほど、あそこをこうしてやりたい、ここはもう少しこうした方が良い、など宿題、課題がどんどん増えて行き、結局今まで以上に手間と、時間がかかる結果が待っていました。
でも、それは良い事だと思っています。
どんどんと、出来上がる物のクオリティーが上がっていて、伸びしろがまだまだ有るということですから。
最近は、ネットの情報のせいか直ぐに物事を悟った様な発言、記事を良く見ます。
私は昭和世代だからなのか分かりませんが有る一定以上は経験値、努力が物を言うと信じています。
今も、昔も口だけの人は一杯いますが経験に勝る物は無いと思っていますし、事実だと思います。
私は地味で良いと思っています。
しかし、一生伸びしろの有る内容の事をやって行きたいと思います。
その為にも自分に出来るチャレンジはし続けるつもりです。
自分にいい訳ばかりして、自分を納得させている人生には興味有りませんし、時間の無駄ですから。
常に、一歩踏み出し、チャレンジ、失敗の繰り返しです。
下の画像は現在作業中のユニットトライアンフです。



無事に行ってきました。
天気は夕方より小雨にあってしまいましたが、それまではビッシビシに晴天でした。
少々の雨が無ければ当店のツーリングらしさにも欠けますので。






また、今回のツーリングはフルレストア完成のヴィンセントのデビュー戦でもありました。
ツーリング前に私が300キロほど試運転しております。
今回のツーリングでオーナー本人が350キロほど乗っており、非常に好調で何よりです。
細かな微調整をすれば晴れて納車になります。
オーナーは今回のツーリングでヴィンセントの洗礼を受けていましたが。


次回のツーリングは秋になります。
一泊2日の予定です。
話は変わりますが、古い物を楽しむ場合には現在の価値観を変えてやる必要が有ります。
上手くそれが出来なければ、全く楽しむ事が出来ないと思います。
現代のあなたの価値観を押し付けたいので有れば、現行車に乗る事が一番良いと思います。是非そうして下さい。
古い物を楽しむには昔の価値観を理解し、それを楽しむ事が大事だと思います。
当たり前の事だと思っているのですが、残念ながらその辺を全く理解出来ない方も多い様で。
不便を含めて楽しむ事が醍醐味だと思うのですがね。
何なら、60年も70年も前の日本の町などの資料を見てください。
そんな時代に・・・・。なんて現代は・・・。などと感じるはずです。
敬意をもって接して下さい。
私はそれが当たり前だと思っています。